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JAPSP運営委員長挨拶

東京

Go Nishiyama

 2020年から名称も新たに活動を開始した本研究会は、共感を重視する立場で精神療法・心理療法を行う臨床家が、共に学び考えていくための集まりです。

 精神医療・心理臨床の現場に限らず、人と人とが出会い、対話を通じて理解を深め、豊かな関係を築いていくために、共感は欠かせないものです。人が生きていく上で不可欠なものと言えるでしょうか。不可欠なわけですから、共感が失われた中で生きることは、途轍もなく苦しいことです。あまりの苦しみに、そこから抜け出す力さえも失われてしまいかねません。そんな苦境に立たされた方を前に、臨床家にできることは何でしょうか。

 2020年は、予想もできなかった世界的な分断の年になってしまいました。出会うことも、関わりを保つことも困難な現実が出現しています。そんな状況の中で、人と人との関わりを大切にしていくために何ができるのか、どのようにして共感を生かしていくことができるのか。臨床家の真価が問われているのかも知れません。

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